2014年12月17日水曜日
LEXUS RC F アルミホイール
レクサスのグローバルサイトにあるMARK ON LEXUSを見ていたらレクサスRCFのアルミホイールの写真がありました。
以前も書きましたが、私はこのアルミホイールがお気に入りです。
デザイン的に美しい上、どの様に作ったのか想像するとさらに楽しくなります。
鍛造アルミホイールと書かれています。
アルミホイールなどアルミ製品には多く場合、鋳造品と鍛造品があります。
鋳造品とはアルミを溶融し、液体となったアルミを型の中に流し込み凝固させます。
比較的容易に作成が可能で、型があれば同じものを簡単に複製できます。
しかし、鋳造では凝固する際に添加成分が不均一に析出して品質がばらついたり、凝固時の体積変化で引け巣と呼ばれる欠陥が生じることが有ります。
一方鍛造品は高級品に適用されることが多いです。
鍛造には冷間鍛造と熱間鍛造がありますが、多くのアルミホイール場合は熱間鍛造品です。
鍛造はアルミが溶融しない温度まで温め、塑性変形しやすくなった状態で型に入れ込んで、圧力をかけて成形します。
鋳造と異なり比較的高温で大きな圧力をかけるため、型の値段が飛躍的に高くなります。
しかし、鍛造ではアルミを溶融しないため、先ほど述べたような成分の不均一や引け巣などの欠陥は発生しません。
つまり、均一で欠陥の少ない製品を作ることが可能になります。
このことを頭に入れて、もう一度アルミホイールの写真を見て下さい。
この複雑な形状の型をどの様に作ったか想像できますか?
型の駒を多くすれば、型代は高くなります。
型の駒が少なければ、型を外すときに引っかかりが無いように形状を良く考えなければなりません。
あるいは形状の制約が大きくなります。
どうすれば、コストを掛けず、イメージ通りのデザインを達成することができるかを考えると、技術者達の苦労を共有することができます。
レクサスRCFには一度乗ってみたいと思います。
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