2012年6月29日金曜日
THE LEXUS LFA エンジン
本日は、レクサスLFAのエンジンについてです。
レクサスLFAのエンジン型式は、1LR-GUEです。
4.8L V10エンジンでシリンダーヘッドの角度は72度です。
レクサスLFAのエンジンの特長は、V8エンジン並みの大きさ(容量)とV6エンジン並みの重量と言えます。
小型化と軽量化に力を入れていることがわかります。
エンジン部品として、バルブにチタン、ロッカーアームにDLC(Diamond Like Carbon)をコーティングした部品を使用していると書かれています。
通常のエンジンバルブは、耐熱鋼が使用されていますが、鋼は比重が大きいため、高性能エンジンには軽量の材料が必要となります。
さらには、排気バルブでは高温の排ガスに曝されるため、耐熱性も要求されます。
この要求に応える材料として、チタンがあります。
サイトには、どのようなチタンかは記載されていません。
トヨタ社では、以前アルテッツァ用にチタン基MMC(Metal Matrix Composite)を開発、実用化しています。
個人的には、この技術をベースにチタンバルブを開発したのではないかと勝手に思っています。
一方DLCは構造的にはダイヤモンドに近い薄膜技術ですが、摺動性が良いことが特長です。
余談ですが、カーボンには、同素体として、ダイヤモンドと黒鉛があります。
立体的に共有結合しているダイヤモンドは、硬度や屈折率が高いことが良く知られていますが、熱伝導率が高いことや摺動特性に優れていることはあまり知られていないかもしれません。
黒鉛は、平面的な結合のため、ダイヤモンドのような機械的特性はあまりありませんが、摺動特性はよいです。
さて、高性能エンジンのロッカーアームには、軽量と耐摩耗性が求められますが、DLCの採用により、軽量の材料にDLCをコーティングすればよいことになります。
素材に何を使用しているかは記載されていません。
レクサスLFAのエンジンにはまだまだ様々な技術が採用されています。
続きは後日。
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