レクサスLFAでは、ヒートマネジメント(熱害対策)にも力を入れているそうです。
ヒートマネジメント言われて真っ先に思い浮かぶのがエンジンとブレーキだと思いますが、それ以外にも排気系の熱や電気系の熱も問題になるそうです。
まず、エンジンについてですが、エンジンではガソリンが空気と混合されて燃焼するため、多くの熱を発生します。
エンジン内部での燃焼温度は約900℃程度であると聞いたことがあります。
金属部品で900℃もの高温に耐える金属はありません。
しかも最近良く使われているアルミブロックは、純アルミニウムであればその融点は約670℃です。
実際にはアルミニウムブロックにシリンダーライナーとして鉄製の筒を入れていることが多いようです。
鉄の融点も約1540℃なので、そのままで900℃の温度には耐えられません。
これらの金属部品が使用できるのは、水冷されいるからです。
約900℃の燃焼ガスに曝されても、水冷で冷却されているから使用できるのです。
次にブレーキについては、レースなどで赤熱するブレーキディスクを目にしたことがあると思います。
通常目安として、黒体の場合、600℃でどす黒い赤になります。
800℃でオレンジ色になり、1000℃を超えると白くなり、眩しくなります。
このことを考慮するとブレーキディスクは約800℃程度まで高温になっているのではないでしょうか?
このブレーキディスクは空気で冷却されています。
フロントのダクトから取り入れられた空気を、ブレーキディスクに吹き付けて冷却します。
排気系熱や電気系熱は、熱の通り道を確保し、ホットトンネルと呼ばれる箇所を熱が滞ることなく流れるように設計されているようです。
世界最高峰のスポーツカーレクサスLFAでは、様々な工夫がなされていることを窺い知ることができます。
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2012年8月4日土曜日
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