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2014年12月16日火曜日

燃料電池車MIRAI発売

トヨタ自動車は昨日12月15日に燃料電池自動車ミライを発売しました。

数年前には2015年までに燃料電池車を実用化すると発表していましたが、前倒しして2014年中に発売しました。

マイルストーンから遅れることは有っても、前倒しすることは異例中の異例だと思います。

しかし、これでハイブリッド車に続き新しいシステムの自動車を世界で最初に出した企業として歴史に名を残したことになります。

現状のハイブリッド車の状況を見れば最初に実用化したことによるメリットを十分に受けていることがわかります。

燃料電池車についてもトヨタが世界を牽引していくことになりそうです。

現時点では電気自動車に力を入れた日産自動車は市場調査を誤ったのではないかと思われます。

ハイブリッド車と異なり、実用化は速かったものの普及は遅々として進まない状況です。

燃料電池車は電気自動車を同じように燃料供給のためのステーション整備が必須です。

ハイブリッド車の様に容易には普及しない可能性もあります。

水素ステーションと電気ステーションのいずれが先に整備されていくか興味深いところです。

また、車両本体のコストダウンも重要な要素ですが、700万円台で市場投入したトヨタは凄いと思います。

この価格が戦略的価格なのか、利益の出る価格なのかわかりませんが、ハイブリッド車投入時も驚くべき価格で市場投入しました。

きっと世界のトヨタは先を見据え、将来利益の出る価格設定をしてきているのだと思います。

今後の動向が気になります。

2014年11月19日水曜日

TOYOTA FCV MIRAI 発表



11月18日にトヨタは新型燃料電池車(FCV)MIRAIの発表会を開催しました。

御存知の方も多いと思いますが、燃料電池とは水素と酸素の化学反応から電気を発電します。

従来の内燃機関のように燃料を燃焼して得られら熱エネルギーを運動エネルギーに変換し、さらに運動エネルギーを電気エネルギーに変換するという過程を経ないため、エネルギー効率が非常に高いことが特長です。

加えて、水素と酸素の化学反応により生成されるのは水(水蒸気)なので、走行時には二酸化炭素などの温暖化ガスを排出しないことも特長です。

因みに燃料電池という言葉からは電気を蓄える電池の様なイメージを持ちますが、実際には水素と酸素を燃料とした発電機です。

これは太陽電池と同じ様に勘違いを起こさせるネーミングのミスのように思います。

今回採用された高分子電解質は、膜表面で電子を放出した水素イオン(プロトン)が高分子膜中を移動し、反対側の膜表面で酸素と結合して水となります。

因みに固体電解質(SOFC)では、固体電解質中を酸素イオンが移動します。

高分子膜では上記の表面での反応を有効におこさせるため白金などの触媒を使用しています。

この使用する触媒の量が結構多いためコストを押し上げています。

対策としては安価な触媒の開発や、触媒の量の低減などが考えられますが、まだ有効な対策案は完成していないようです。

今回発表されたMIRAIは水素の充填に約3分しか時間を要せず、走行距離は650kmにも達するようです。

これは、実用上全く問題のないレベルだと思います。

今後の課題となる水素ステーションについては、自動車メーカーはもちろん、ガス会社などが積極的に展開していく姿勢を見せています。

燃料電池車が普及していくためには、この水素ステーションの普及がカギとなってくると思います。

ハイブリッド車が容易に普及していった一つの要因として、燃料にガソリンを使用していることが有ると思います。

従来のガソリンスタンドが使用できたため、新たなインフラ整備が不要だったことが大きいと考えられます。

一方で電気自動車の普及が思うように伸びない要因が電気ステーションが思ったように増えていかないことと、走行距離が短いことが有ると思います。

水素は危険なガスとの認識が高いため様々な対策が必要になると思います。

しかし、個人的には水素はガソリンより安全なガスだと思います。

ガソリンは意外と危険な液体で、危険物の第4類第一石油類に属します。

これは危険物の中で最も危険な液体の一つになります。

ガソリンの引火点は0℃以下でかつ燃焼範囲が広いので、着火源があればすぐに燃焼します。

セルフガソリンスタンドで静電気除去用のアースが設置されていますが、冬場に静電気でガソリンに着火する可能性も十分あります。

また、ガソリンは揮発性が高く、比重が空気より大きいので、地面付近に溜まりやすいという性質もあります。

一方、水素も燃焼範囲が広く燃焼速度が速いため危険な気体ではあります。

しかし、水素は空気より比重が小さく、拡散性が高いので、滞留するような場所が無い限り、容易に爆発限界以下になるくらい希釈されます。

このことを考えると、水素ステーションは思っている以上に容易に普及していくのではないかと思っています。

現時点では大都市にしかない水素ステーションがどの様なペースで地方に普及していくのか興味深いところです。

11月18日にはホンダも2015年度中の燃料電池車投入を発表しました。

今後の動向が楽しみです。

2014年11月13日木曜日

FCV発表会



トヨタ自動車は昨日11月12日に新型燃料電池車FCVのライブ中継を発表しました。

以下、抜粋です。


トヨタ自動車(株)は、新型燃料電池車FCVに関する記者発表会を2014年11月18日(火)10時00分より開催します。
発表会の模様は、当サイトまたはニコニコ生放送、Ustreamにてライブ中継(日本語・英語)でご覧いただくことができます。
英語での中継をご希望の方は、以下URLをご覧ください。
http://newsroom.toyota.co.jp/en/detail/4187696/

日時

2014年11月18日(火) 10:00~11:30(予定)
ライブ中継終了後、オンデマンド配信も行う予定です。

ライブ中継

当サイト

当日時間になりましたら、本ページにアクセスしてください。
ニコニコ生放送

中継チャンネル

Ustream
中継チャンネル

PC以外の端末でご覧いただく場合には
ニコニコ生放送、Ustreamの仕様の都合上、お使いの端末によっては専用のアプリをインストールしていただく必要がございます。


燃料電池車FCVとは
水素と酸素を化学反応させて電気をつくる燃料電池を動力源とするクルマです。車両の開発には、トヨタが培ってきたハイブリッド技術をコアテクノロジーとして応用しています。
ガソリンに代わる燃料である水素は、環境にやさしく、さまざまな原料からつくることができるエネルギーです。トヨタは、「サスティナブル・モビリティ」実現 に向けての理想的なクルマとして、その早期普及を目指し、世界に先駆けて、2002年から燃料電池ハイブリッド車「トヨタFCHV」を日米で限定販売する など、燃料電池車の開発で確固たる実績をつくってきました。

車両概要はこちら
燃料電池車開発進捗状況説明会(2014年6月25日)のニュースリリースはこちら


個人的に燃料電池車には大変興味を持っています。

電気自動車の時代が来る前に燃料電池車の時代が来るだろうと予測しています。

電気自動車が普及するためには大容量のバッテリーが必須ですが、安全性を確保するまでに、もうしばらくかかるだろうと感じています。

ハイブリッド車の後は、同様に発電機を搭載したプラグインハイブリッドや燃料電池車の時代がしばらく続くと思います。

今回トヨタが発表する燃料電池車の心臓部である燃料電池には高分子電解質膜を使用したものを採用しています。

このタイプの燃料電池のメリットは、小型化が容易で、反応温度が低いということでしょうか?

一方のデメリットは触媒に白金やパラジウムといった高価な貴金属を使用しているということだと思います。

大幅なコストダウンを図るためには、これら貴金属に代わる代替触媒の開発が不可欠だと思います。

私が対抗馬として考えているのが、固体酸化物電解質を使用したSOFCです。

基本的使用としてはジルコニアを固体電解質として使用したものです。

このジルコニアは酸素センサーなどに使用されているジルコニアとほぼ同じものです。

ジルコニア製の酸素センサー採用時は、酸素センサーの割れが結構起きていました。

ジルコニアは約1000℃程度まで温度を上げないと機能しないのですが、セラミックスの割には熱膨張係数が大きい上、強度が低いという特徴があります。

このSOFCを使用した燃料電池車は高分子電解質膜(PEFC)と比較して、まだまだ課題が多いのが現状です。

しかし、エネルギー効率を考えるとSOFCの方が優れているので、将来的にはSOFCの燃料電池車が実用化されるものと思います。

いずれにせよ、11月18に発表されるFCVの仕様がどの様なものになるのか楽しみです。

2014年6月28日土曜日

TOYOTA FCV量産

トヨタ車が今年中に燃料電池車(FCV)を量産開始するとの記事を見ました。

2015年量産開始を前倒しで今年中に量産開始するとのことです。

個人的には燃料電池車の量産はまだまだ先だと思っていたので驚きです。

しかも販売価格は700万円前後のようです。

トヨタがハイブリッドカーを販売開始したときを思い出します。

燃料電池車の燃料は水素と酸素で発電した後は水(水蒸気)しかできません。

地球温室ガスとして注目を集めている二酸化炭素を排出しないのが大きな特長です。

しかも従来のガソリン車やハイブリッド車ーと違って、内燃機関を使用していません。

発電機において可動部が無いということです。

このことは故障確率に大きな影響を与えます。

さらに音も静かになります。

燃料電池で発電してモーターで駆動することになります。

燃料電池車の燃料となる水素は、ボンベに水素を充填する形式と、ガソリンを改質して水素を生成する方法が検討されていたと思いますが、今回の発表を見るとボンベに水素を充填する方法が主流になるのかなと感じました。

水素ガスは可燃性のガスで爆発範囲が広いので取扱に注意が必要です。

また、分子が小さいため漏れやすいという性質もあります。

ただし、逆に言うと水素は拡散が早いので、溜まりさえしなければ、すぐに拡散して爆発限界以下の濃度になるとも言えます。

いずれにせよ、燃料電池車は電気自動車と同じように、燃料供給のインフラ整備が大きな課題とおなります。

ハイブリッド自動車が急速に普及できたのは、燃料にガソリンを使用し、従来のガソリンスタンドで燃料補給ができたことが大きいと思います。

今後は、水素スタンドや電気スタンドの普及状況が、次世代自動車の普及に大きく影響すると思います。

燃料供給のインフラ整備にも注目です!