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2010年6月22日火曜日

レクサス 本紹介


 レクサスブランドがアメリカで立ち上げられ、遅れて日本に導入されたことは知っていましたが、どのような方針で、また過程で立ち上げが進められたかまでは良く知りませんでした。上記の本は、トヨタ社が、どのようにしてアメリカの高級車市場でレクサスブランドを立ち上げたかを詳細に紹介しています。翻訳本であるため、文体が多少読みにくいところはありますが、レクサスブランドの成り立ちを知るためには大変良い本です。
 アメリカの高級車市場においても、日本同様強いのはドイツ車(ベンツやBMW)ですが、それ以外にもGMやクライスラー、フォードといったアメリカメーカーの高級車も多く存在します。アメリカにおいて日本車は大衆車であって、高級車のイメージは全くありませんでした。このような環境の中、ベンツのSクラスやBMWの7シリーズと伍して戦っていく高級車を投入することは並大抵のことではありません。しかし、トヨタ社はそれをやってのけ、アメリカの高級車市場でNo.1の地位を築き上げたのです。
 特に初代レクサスLS(日本ではセルシオ)を投入する際の妥協のない完璧の追及には感心させられます。初代レクサスLSの開発責任者は鈴木一郎さんという方らしいですが、不可能と思われる目標設定をし、周りから反対されても信念を貫き通して初代レクサスLSを完成させたそうです。言葉で書くと簡単ですが、実際には仕事において信念を貫き通すのは並大抵のことではないと思います。一般的に信念を貫き通す強い意志を持っている人は、周りから嫌われる傾向があると思っています。この本の面白いところは、通常は描かれない、開発者の負の部分も書いているところです。やはり、鈴木さんも周りから煙たがれるところがあったようです。
 しかし、そのような障害を乗り越えて、完璧を求めた初代レクサスLS400は、市場に認められ、賞賛され、レクサスブランドの礎を築き上げていきました。非常に頭の下がる思いがします。
 その後の浮き沈みや、人気車種レクサスRX300の投入、エントリーモデルとしてのレクサスIS300の投入等、レクサスファンには興味深い話が満載です。また、IS-FやIS-C、LF-Aの投入前のコンセプトカーの話を今読むとなるほどと思います。レクサスに興味のある方は一読をお勧めします。

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