新型レクサスISのサイトを見ていて目に留まったのがセルフリストアリングコートという言葉です。
日本語なら自己修復性耐すり傷塗装です。
いったいどんな技術なのか気になったので、ネットで調べてみました。
ざっと調べた感じでは、セルフリストアリングコートとは、「塗膜が破壊されにくく、且つ変形した場合でも復元する、という特性をもつクリア塗装」ということと、「お湯をかけるなど、セルフリストアリングコートを暖めることで復元する時間を短くすることがでlきる」事位しかわかりませんでした。
そこで、自分なりにいろいろ考えてみました。
まず傷が付きにくくするためにはどうすればよいか?
真っ先に思いつくのが、硬いコーティングをすることです。
塗装をダイヤモンドでコーティングすれば、なかなか傷はつかないと思います。
ダイヤモンドまで行かなくても、DLC(Diamond Like Coating)やアルミナコーティングでも良いと思います。
余談ですが、たまにサファイアコーティングという言葉を見かけますが、サファイアとはアルミナの単結晶ですから、サファイアコーティングというものは、ほとんどありえないと思います。
話を元に戻すと、上記のようなコーティングは、コストの面から見て非現実的です。
また、実際にはダイヤモンドコーティングしても、先のとがったものでひっかくと傷はついてしまいます。
これは、とがった先の曲率半径が小さくなれば、接触部分にかかる力が非常に大きくなるからです。
次に考えられるのが、弾性変形能の高い樹脂を使えばいいということです。
弾性変形能の高い樹脂とは、簡単に言うとゴムの様な樹脂です。
この様な樹脂を使えば、力をかけても、樹脂が弾性変形し、力を分散させて傷がつかない可能性があります。
傷の多くは、樹脂の塑性変形によってできると考えれば、有効な手段です。
さらに、セルフリストアリングコートは温度を上げれば、修復が早くなるということから、熱可塑性の樹脂を使っていることが考えられます。
熱可塑性樹脂とは、温度をあげると軟らかくなる樹脂のことです。
因みに温度を上げると硬くなる樹脂を熱硬化性樹脂と言います。
セルフリストアリングコートでは、仮に塑性変形して傷ついても、温度を上げて樹脂を軟らかくして、その後樹脂同士を再結合することにより傷を修復しているのだと思います。
あくまでも推測なので、はっきりしたことは言えませんが、技術の進歩というのは凄いなと思いました。
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2013年6月12日水曜日
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