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関連記事の検索方法

レクサスに関して書いてきたこのブログも記事数が1600件を超え、関連記事を見つけることが困難になってきました。しかし、折角訪問いただいた皆様には必要な情報を提供していきたいと思います。関連記事の検索方法としては
1.上の検索ボックスに検索したい内容のキーワードを入力して検索する。
2.記事の下のラベルのキーワードをクリックする。
3.右側サイドメニューのアーカイブから関連記事を探す。
等があります。一度お試しください。


2010年9月30日木曜日

レクサスマガジン エンジニアに聞く3

 本日はステアリングのラック&ピニオンとブレーキのベンチレーテッドディスクについてです。
 スペック表でステアリングの欄にパワーアシストつきラック&ピニオンと書いてるのを見たことがあるでしょうか?パワーアシストは、言葉通りなのでなんとなく分かると思いますが、ラック&ピニオンが何か御存知の方は少ないのではないでしょうか?最近の車の多くはラック&ピニオン方式で、ステアリングのシャフトの先に歯車が付いています。この歯車がピニオンです。ピニオンには洗濯板のように歯が刻まれた棒と噛み合っています。これがラックです。ステアリングをまわすと、シャフトが回転し、同時に歯車(ピニオン)が回転して、ラックが動いてタイヤの向きを変えます。これがラック&ピニオン型のステアリングです。ラック&ピニオン型以外にはボール・ナット型やカム&レバー型などがあります。
 またブレーキではドラム、ディスク、ベンチレーテッドディスクなどの文字を良く見ると思います。ブレーキの効きは、ベンチレーテッドディスク、ディスク、ドラムの順でいいです。ドラムブレーキは回転する円筒形のドラムにブレーキシューを円筒の内側から押し付けて制動力を得るブレーキです。ディスクブレーキは、回転するディスクをブレーキパッドで挟み込むことにより制動力を得るブレーキです。ベンチレーテッドディスクは、ディスクを改良したもので、冷却性能を高めたものです。ブレーキをかけると、ディスクとブレーキパッドの摩擦で発熱します。発熱量が多くなると、ブレーキパッドを抑えているオイルに熱が伝わり、オイルが気化しブレーキの効きが悪くなります。このため、ディスクの間に穴を空け(ベンチレートし)空冷によりディスクを冷却することで性能を高めたのが、ベンチレーテッドディスクブレーキです。
 レクサス車では前後ともベンチレーテッドディスクかフロントがベンチレーテッドリヤがディスクの組み合わせですが、昔の車はフロントディスク、リヤドラムという組み合わせが多かったです。ドラムやディスクはFC250などのねずみ鋳鉄やFCD450などのダクタイル鋳鉄を使用することが多いようです。最新のF1カーなどはカーボンコンポジット:カーボン複合材料)をディスクに用いているようです。
 話が少し脱線しましたが、スペック表に書いてある内容がわかると、車を選ぶ際の情報量が増えるので、さらに車選びが楽しくなります。また機会があれば紹介します。

2010年9月29日水曜日

レクサスマガジン エンジニアに聞く2

 昨日に引き続き、スペック表の読み方についてです。スペック表に書いてあるホイールベースがフロントタイヤの中心からリヤタイヤの中心までの長さであることや、トレッドはクルマを正面から見たときの左右のタイヤの中心間の距離であることを御存知の方は多いと思います。
 しかし、最小回転半径はクルマが1周したときのバンパーの角の軌跡の半径だと勘違いしている方も多きのではないでしょうか?実際には、1周したときの最外側のタイヤの中心の軌跡の半径です。このため、クルマが1周するためには、最小回転半径より広いスペースが必要だということです。
 また、最低地上高とは地面と地面に一番近いクルマの部分の距離で、通常はエキゾーストパイプやサスペンションアームが地面に一番近い部分です。ただし、最低地上高は、ガソリンは入っていますが、人は全く乗っていない状態で測定します。
 さらに、車両重量と車両総重量の違いを御存知でしょうか?車両重量とはガソリン、オイル、ウォッシャー液などが全て満タン状態で人が乗っていないときの重量です。一方、車両総重量とは乗車定員分の人が乗車した状態での重量で、人はひとり55kgで換算しています。このため、車両重量と車両総重量の差は55の倍数になっているそうです。これは知りませんでした。
 面白いことに、車両重量や車両総重量を測定するときや最低地上高を測定するとき、ジャッキとスペアタイヤは降ろして測定するそうです。なぜかは不明だそうです。
 明日はステアリングのラック&ピニオンとブレーキのベンチレーテッドディスクについて書いてあることを紹介します。

2010年9月28日火曜日

レクサスマガジン エンジニアに聞く


 レクサスマガジンのバックナンバーを見ていたら、面白い記事を見つけました。レクサスマガジン2009V3号のエンジニアに聞くレクサス、No.7 スペック表の読み方/ボディ・シャシー編です。スペック表は、クルマの性能や特性を知るために重要な情報源でありますが、数値の正確な意味が分からないものが数多くあります。この記事では、それらを分かりやすく解説しています。
 例えば、全長や全幅は設計値なのか、実測地なのか?正解は3次元測定器のようなもので測定した実測値だそうです。また、全幅はフロントバンパーの先端から、リヤバンパーの先端までの距離ですが、ナンバープレートが先端の場合は、ナンバープレートを外して測定するそうです。また、厳密には、ナンバープレートは外しますが、ベースとなる台座は装着したまま測定するそうです。
 一方、全幅はサイドミラーを含まないそうです。これは、サイドマラーを倒したときの幅ではなく、ミラーそのものを外したときの幅だそうです。また、全高は車高のことですが、車高はタイヤの空気圧により変動するので、指定空気圧にして測定します。
 このように、全長、全幅、全高でも正確には知らないことが多々あります。この他にも、最小回転半径やハンドル、ブレーキについても解説があります。これらについては、また明日以降掲載します。