本日は、レクサスLFAのサスペンションの紹介の続きです。
レクサスLFAでは、ショックアブソーバーにも最新技術を採用しているようです。
その一つが、ショックアブソーバーのピストンロッドにコーティングされたDLC-Si(Diamond Like Carbon with Silicon)です。
DLCとは、ダイヤモンドに結晶構造に近いカーボンのことであることは以前書きました。
おさらいすると、カーボンには、大きく分けて二種類あります。
ダイヤモンドと黒鉛(グラファイト)です。
DLCはこの二つが混ざったような結晶構造をしています。
ダイヤモンド薄膜を作る際、完全なダイヤモンド薄膜を作るのは困難ですが、DLCを作ることは比較的簡単です。
今回の特長はDLCにSiを添加している点です。
どのようなメリットがあるのか、インターネットで検索してみたところ、豊田中研が文献がすぐに出てきました。
内容はDLCにSiを添加すると摩擦係数が小さくなるというものです。
摺動特性が改善されるということです。
一方、ショックアブサーバーのシリンダー内面にはNi-Si(Nickel-Silicon)メッキが施されています。
Ni-Siメッキについて調べると、ニッケル・シリコン・カーバイドメッキなるものがでてきます。
今回レクサスLFAに採用されているのが、Ni-Siメッキなのか、ニッケル・シリコン・カーバイドメッキなのか定かではありませんが、ニッケル・シリコン・カーバイドの方が目的に合っているような気がします。
ニッケル・シリコン・カーバイドメッキはニッケル素地にシリコンカーバイド(SiC)粒子を分散させているので耐摩耗性に優れています。
サイトの内容だけでは、詳細は分かりませんが、様々な新技術が採用され、その技術の内容を調べていくと、レクサスLFAの最新技術がどんどん明らかになっていきます。
もっとじっくり調べてみたいです。
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2012年7月20日金曜日
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