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関連記事の検索方法

レクサスに関して書いてきたこのブログも記事数が1600件を超え、関連記事を見つけることが困難になってきました。しかし、折角訪問いただいた皆様には必要な情報を提供していきたいと思います。関連記事の検索方法としては
1.上の検索ボックスに検索したい内容のキーワードを入力して検索する。
2.記事の下のラベルのキーワードをクリックする。
3.右側サイドメニューのアーカイブから関連記事を探す。
等があります。一度お試しください。


2010年8月3日火曜日

レクサス車の電動メタルトップ

 レクサスIS250Cは電動開閉式メタルトップを採用しています。このルーツはレクサスSC430に遡ります。2001年にデビューしたレクサスSC430は、当時世界初となるものを装備していました。それが、全ての駆動をモーターによって行う電動開閉式メタルトップでした。当時、電動メタルトップは既に存在していましたが、その多くが油圧制御式でした。
 このモーター駆動による電動メタルトップがレクサスIS250Cにも採用されました。レクサスIS250Cの開発にあたり、考慮したことが、「クローズ時のスタイル、つまりクーペのスタイリングがあって、そこからルーフとリヤウィンドウをどのようにたたんで収めるか」と「ルーフを畳んだ状態でもゴルフバッグ1個を収納できるスペースを確保する」ことでした。
 レクサスSC430のルーフは2分割でしたが、レクサスIS250Cは3分割で、使用したモーター数も10個から15個に増えたそうです。また、開閉時間の20秒は、危険に感じるほど早くなく、じれったくなるほど遅くない時間として決定されたようです。
 レクサスIS250Cは福岡県宮若市にあるトヨタ自動車九州株式会社の宮田工場でレクサスIS250/IS350とともに生産されています。発売当初は、モーター駆動関係で多くのトラブルを抱えていたようですが、あらゆる場面を想定し、安全に正しく優雅に開閉する電動開閉式メタルトップの開発には、大きな努力と研究、技術が存在しているようです。
 最近ディーラーにも足を運んでいないので情報不足なのですが、個人的には早くレクサスIS350Cを国内投入してもらいたいと思っています。

2010年8月2日月曜日

レクサス車のインテリアデザイン


 今号のレクサスマガジン(V2 2010)では、レクサスの仕事人にインテリアデザイナーが取り上げられています。インテリアデザイナーはエクステリアデザイナーと比較して地味な印象があります。しかし、『車のインテリアはプロダクトデザインの王様だ』とも考えられます。自分がデザインしたプロダクトの中に乗り込むことはなかなかないことです。
 インテリアデザインにおいても、クレイモデルの作製、モックアップモデルの作製があり、これらのモデルを用いて、最終デザインを固めていくそうです。掲載されている写真をみると、モックアップモデルは実写そのものであり、とてもプラスチックで出来ているとは思えません。
 レクサスにおいては、車種によってインテリアデザインが異なります。「LSでいいものとISでいいものが同じはずがないと思うんです。」とデザイナーは言っています。私も同感です。全体的なデザインの統一感は大切ですが、LSとISとでは、求めているものが異なります。この求められているものを取り入れながら、レクサスとしての統一感のあるデザインに仕上げていくことは、難しいと思いますが、実践されています。
 インタビュアの方も印象的だと書いていますが、デザイナーの、インタビューの最後の言葉が素晴らしいです。「クルマのカタログの最初のページに載っているのは必ずエクステリアですよね。でも『このインテリア格好いいね』と言って買ってもらえるようなクルマを作りたいですね。実は愛車のインテリアのカタチを覚えているオーナーの方って結構少ないんですよ(笑)。ステアリングが気に入ったとかメーターが好きとかダッシュボードに惚れたとか、そういうことが車購入の動機になるよう、もっともっと頑張らないといけませんね」
 やはり、クルマを購入するときに目が行くのは、エクステリアデザインやエンジン性能だと思います。でも、その中で、インテリアデザインがクルマの購入動機になるように頑張りたいとの言葉は、インテリアデザイナーとしての誇りと欲望から出た言葉だと思います。この言葉を私は、個人的には、非常に尊敬しています。掲載している写真は私の気にっているレクサスIS250のドアトリムです。これからも、素晴らしいインテリアデザインを期待したいと思います。
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2010年8月1日日曜日

レクサスマガジン3


 昨日の表紙写真は、レクサスIS250のリアの部分でした。
 さて、本日もレクサスLFA開発ストーリーの続きです。レクサスのスーパースポーツは走行性能だけでなく、官能性能も一流でないといけないと考えていました。その一環として、デザインはヨーロッパにおけるデザイン拠点であるED2に依頼しにニースまで行きました。
 2001年7月30日に数種の5分の1スケールもモデルが完成しました。スタイリングは、ノーズ部は低くなめらかですっきりしているが、ドアの後部とリヤウィングの横にエアインテークのようなものがありました。車体後部を見ると、左右に巨大なエア出口が開口していて、テールランプを上方へ押しやるデザインとなっていました。
 「ラジエーターをリヤに搭載する案です。」とED2のデザインチームはあっさり言ったそうです。最終デザイン固定まで多くの変更がなされましたが、この基本構想は最後まで変わらなかったようです。
 2003年6月12日、V10エンジンを搭載した試作第一号車が完成し、22日にはこのプロジェクトの陰の仕掛け人豊田章男常務(当時)が、テストコースに訪れ、実際にステアリングを握って走ったそうです。この後、テスト走行は士別試験場(北海道)、袋井テストコース(静岡)、富士スピードウェイ(静岡)をはじめとする国内のサーキットで行われましたが、「熱」の問題に苦しんだと書かれています。
 2003年10月には開発途上の試作車を携え、開発チームの大部隊がドイツのニュルブルクリンクサーキットへ渡りました。このときテストドライバーバーが次のようなコメントを残したそうです。
 「20年間ここで走ってきて、いつも世界のスポーツカーの後姿を見ながらくやしい思いをしてきた。でも今日は違う。コーナーでドイツの高性能スポーツカーを抜いた」
 このテストドライバーとは成瀬氏のことでしょうか?本文には名前は出てきませんが、20年間ニュルを走ってきたトヨタのテストドライバーといえば成瀬氏のような気がします。
 2005年1月9日のデトロイトショーでレクサスLF-Aがお披露目されました。この年の5月大きな指示が出ました。これまでは車体はアルミ合金を考えていましたが、カーボン繊維強化樹脂(CFRP)で車体構造を作ることになったのです。CFRPはレーシングカーでは実用化されていますが、市販車の主要構造材料としての実用化はまだです。
 2006年2月、CFRP製シャシーを採用した試作車の衝突試験を行われましたが、開発陣にとっては厳しい結果が出ました。また、熱の問題も解決されていませんでした。しかし、開発陣にとって、トラブルはつきもので、改善、新たなトラブルの繰り返しで、目標を達成していくのです。今号では、ここまででした。
 レクサスLFA開発ストーリーは次回で最終回です。約3ヵ月後に届くレクサスマガジンが待ち遠しいです。
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