今号のレクサスマガジン(V2 2010)では、レクサスの仕事人にインテリアデザイナーが取り上げられています。インテリアデザイナーはエクステリアデザイナーと比較して地味な印象があります。しかし、『車のインテリアはプロダクトデザインの王様だ』とも考えられます。自分がデザインしたプロダクトの中に乗り込むことはなかなかないことです。
インテリアデザインにおいても、クレイモデルの作製、モックアップモデルの作製があり、これらのモデルを用いて、最終デザインを固めていくそうです。掲載されている写真をみると、モックアップモデルは実写そのものであり、とてもプラスチックで出来ているとは思えません。
レクサスにおいては、車種によってインテリアデザインが異なります。「LSでいいものとISでいいものが同じはずがないと思うんです。」とデザイナーは言っています。私も同感です。全体的なデザインの統一感は大切ですが、LSとISとでは、求めているものが異なります。この求められているものを取り入れながら、レクサスとしての統一感のあるデザインに仕上げていくことは、難しいと思いますが、実践されています。
インタビュアの方も印象的だと書いていますが、デザイナーの、インタビューの最後の言葉が素晴らしいです。「クルマのカタログの最初のページに載っているのは必ずエクステリアですよね。でも『このインテリア格好いいね』と言って買ってもらえるようなクルマを作りたいですね。実は愛車のインテリアのカタチを覚えているオーナーの方って結構少ないんですよ(笑)。ステアリングが気に入ったとかメーターが好きとかダッシュボードに惚れたとか、そういうことが車購入の動機になるよう、もっともっと頑張らないといけませんね」
やはり、クルマを購入するときに目が行くのは、エクステリアデザインやエンジン性能だと思います。でも、その中で、インテリアデザインがクルマの購入動機になるように頑張りたいとの言葉は、インテリアデザイナーとしての誇りと欲望から出た言葉だと思います。この言葉を私は、個人的には、非常に尊敬しています。掲載している写真は私の気にっているレクサスIS250のドアトリムです。これからも、素晴らしいインテリアデザインを期待したいと思います。
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