ハイブリッド車におけるPCU(Power Control Unit)は、文字通り出力を制御する重要な部品になります。
レクサスでは、大きく分けて2種類のPCUを使用していることを御存じでしょうか?
レクサスCT200hでは、プリウスと同じPCUが採用されました。
PCUでは、大電流を制御するために、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)という半導体素子を使用しています。
IGBTは大電流を扱うため、使用時に大きな熱を発生します。
半導体素子はSiでできているため、この熱を冷却しないと壊れてしまいます。
現在のプリウス(3代目)やレクサスCT200hのPCUのIGBT冷却は直接冷却方式を採用しています。
3代目プリウスは、この直接冷却方式を採用することにより、2代目プリウスより大幅にPCUの小型化に成功したそうです。
一方、レクサスLS600hのような大型のハイブリッド車では、IGBTを樹脂で包み込み、カートリッジ化して、コンパクト化を図っています。
レクサスのハイブリッド車は、PCUのIGBTの冷却方式で全く異なる方法を採用しており、この部分では全く異なるハイブリッドシステムを使用しています。
ハイブリッド車においては、PCUやバッテリーなどのコンパクト化、軽量化が日々開発されています。
次期プリウスは、2015年ごろに発売されることが予想されますが、今回の東日本大震災でどうなるかわかりません。
しかし、次期は未定でも、ハイブリッドシステムの大幅変更がなされるであろうことは予想されます。
どのように、進化して出てくるのか、また、それらの技術がどのようにレクサス車に展開されていくのか、楽しみです。
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2011年6月10日金曜日
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