一昨日も書いた通り、一昔前はエンジンの出力向上競争で鎬を削っていました。
しかし最近では燃費向上競争が激しさを増しているようです。
トヨタはアクアの燃費を37.0km/Lに引き上げる一部改良を発表しました。
アクアは5月に一部改良したばかりですが、ホンダが9月にフィットの燃費を36.4km/Lに引き上げて発売し、10月の月間販売台数で一位となったため、急遽一部改良を発表したようです。
燃費改善の進歩は著しいものがあります。
軽自動車もガソリンエンジンながら、30km/Lを超える燃費を実現しています。
燃費の向上は省エネルギーにつながるとともに温室効果ガスであるCO2の削減にも貢献します。
最近では燃費だけではなく、1km走行する際に排出するCO2量などを表示したりしています。
車に求められる性能も時代とともに変わってきていることを感じます。
さらには、走行時のCO2排出量だけではなく、製造時のCO2排出についても考慮されてきています。
いわゆるLCA(Life Cycle Assessment)の考え方です。
御存知の方も多いと思いますが、LCAでは、製品が製造される過程や使用される過程、さらには廃棄されるまでの過程で排出するCO2をカウントし、製品寿命全体でもっともCO2の排出が少ない製品がCO2削減に一番貢献する製品であるという考え方です。
例えば、ハイブリッド車が走行時にCO2削減に大きく貢献しても、製造時や廃棄時にそれ以上のCO2を廃棄すれば、CO2削減には効果が無いということになります。
今後も省エネルギーやCO2削減に貢献する多くの技術が生まれてくると思います。
人間の開発力は凄いものだと感心させられます。
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