昨日書いたように、本日はレクサス公式サイトから面白いなと思ったページを紹介します。
「匠の技」と題されたページは、レクサスの最先端技術と匠の技の融合を紹介しています。
最先端技術の導入において機械化は避けて通れないと思います。
高品質を保つためには、同じものを作り続ける必要があり、同じ動作を繰り返すなら、機械を使った方が良いと考えられます。
しかし、いくら機械が同じ工程で同じ部品を作っても、品質のばらつきは出てきます。
工業製品である限り許容される公差はあるということです。
品質の高い工業製品はあるバラつきの範囲内に制御された部品で、あるバラつきの範囲内のルールに従って組み立てられていると言えます。
一方で、ばらつきの多いと考えられる人の手による作業も、匠と呼ばれる熟練工の手にかかると機械以上の制度で部品を作ったり、組み立てることができます。
ある意味、人は機械以上のセンサーを持っているからです。
機械は決められたことを決められた通りに実行しますが、決められたこと以外に注意は払いません。
例えば3次元測定器で、形状を測定をする際も、決められた点しか測定しません。
人間の目でおかしいと思っても機械は測定しません。
しかし、人は総合的に判断します。
この違いが大きな差を生みます。
おかしいと感じたら、決められた点以外でも測定し、異常を見つけることが出来ます。
また、匠と言われるレベルになると、指先で1μmの差を読み取ることが出来たりします。
1/1000mmの差です。
しかも、部品全体ではなく、ピンポイントでおかしいと感じたところを調べることが出来ます。
機械がこの域に達するにはもうしばらく時間がかかると思います。
しかし、一方で匠の技は個人的技術であることが多く、技の伝承が困難であるという欠点もあります。
もし、一人の匠がいなくなったから製品が作れないでは困ります。
機械かと匠の技の融合は絶妙なバランスの上でしか達せ出来ないような気がします。
今後のレクサスの技術力を見守り、最先端技術と匠の技の融合の今後を見届けたいと思います。
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