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2012年2月21日火曜日

レクサスマガジン18


まず、昨日のクイズの正解です。

正解は、レクサスGS450hのフロントグリル部分でした。

最近注目のスピンドルグリルの一部なので、比較的容易にわかったのではないでしょうか?




さて、昨日に引き続き塗料、塗装についてです。

インタビューでは、次にカラーのソリッドとメタリックの違いについて触れています。

メタリックにはアルミやマイカなどの光輝顔料が入っているそうです。

ソリッドとメタリックの違いは、この光輝顔料が入っているか、いないかの違いです。

シルバー系にはアルミ顔料は欠かせないそうです。

アルミは光の反射強度が強いので、陰影をつけるのに用いられるそうです。

余談ですが、アルミ(アルミニウム)は、錆び難い金属と思われていますが、比較的錆びやすい金属なのです。

しかし、アルミは表面に緻密な酸化膜を形成するので、それ以上酸化が進まない(錆びない)ので、錆びにくい金属と思われています。

アルミは細かく粉砕されて、新しい面ができると、すぐに酸素と結びついて表面に薄い酸化膜を形成します。

一方で、純アルミは延性に優れていて、細かく粉砕しようとすると、結構難しいのです。

粉砕されたアルミは魚のうろこのような鱗片状になります。

鱗片状だと、面を持っているので、その面は光の反射が強く、他の面では光の反射が無いことになり、見る角度によって色合いが変わることになります。

また、マイカ顔料は雲母石を粉砕したものに酸化チタンをコーティングしたものだそうです。

マイカを添加するとパール(真珠)のような光沢が出しやすくなります。

因みに、雲母を触ったことがある人は御存知だと思いますが、雲母も粉砕すると鱗片状になります。

これは、雲母には劈開性と呼ばれる性質があるからです。

劈開性とは、ある決まった結晶面で破壊されやすい性質です。

例えばA4の紙を5枚ほど重ね、その紙を細かく破くと、鱗片状の紙がいっぱいできると思います。

劈開性のある物質を粉砕すると、このような状態になります。

マイカ顔料は約20マイクロメートルくらいまで粉砕しているようなので、結構細かく粉砕してあります。

アルミもマイカも鱗片状なので、広い面がランダムに向いていると、見る角度によって反射率が異なり、あのようにキラキラと見えるのです。

今回は書いてありませんでしたが、アルミやマイカのような鱗片状の紛体が入った塗料を塗る場合、塗り方を気を付けないと、広い面が一定の方向を向く(配向する)危険性があります。

光輝顔料が配向してしまうと、ある一定の方向にだけ反射率が高くなり、かなり違和感がある色になってしまいます。

紙面の都合で、レクサスマガジンでは基本的なことしか述べていませんが、塗料、塗装は奥が深く、様々な工夫がされていることを窺い知ることができます。

次回も塗料、塗装について書きたいと思います。

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