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2011年5月21日土曜日

ハイブリッド車のエコ運転

一口にハイブリッドカーといっても、そのシステムによって、エコ運転方法も異なってくると思います。一般的には、ハイブリッドシステムは、シリーズ方式、パラレル方式、スプリット方式に分類されると思います。

この中でトヨタのTHS(TOYOTA HYBRID SISYTEM)やTHSⅡはスプリット方式になります。プリウスやレクサスCT200hに搭載されているハイブリッドシステムです。

本日は、このスプリット方式のハイブリッドカーのエコ運転について考えてみたいと思います。ハイブリッドカーのエコ運転を考える場合、エンジンの負荷変動を抑えることと、制動時のエネルギー回収を如何に効率よく行うかがポイントだと思います。

第一のエンジンの負荷変動については、加速時のアクセルワークが重要になります。停止状態から加速する際、アクセルをゆっくり踏み込むと、ほぼモーターのみで加速していきます。

しかし、アクセルを一気に踏み込むとエンジンが始動し、エンジンの動力も加速に使われます。こうなると燃費は悪くなります。エンジンは、定常状態と遷移状態(加速時)とでは、定常状態の方が燃費が良くなります。

つまり、最も燃費の良い回転数で、回転数の変動を少なく運転すると、燃費は良くなります。THSⅡでは、エンジンの動力は、自動的に最適化され、充電と駆動に振り分けられます。

プリウスやレクサスCT200hの加速時にアクセルをゆっくり踏むことで燃費の向上が図られますが、さらに、加速が終了した後に、一旦アクセルをオフにして、再度ゆっくりアクセルを踏み込むと燃費の向上が図られます。

この詳しい理由は知りませんが、加速状態からアクセルを一旦オフすることで、加速時に駆動に振り分けられていたエンジン動力が、一旦キャンセルされ、再度ゆっくり踏み込むことで、駆動と充電の振り分け比率が再設定されるためだと思います。

通常のガソリン車であれば、アクセルワークがエンジン回転数に直結しますが、ハイブリッド車の場合は異なります。

ガソリン車は定常状態になったらアクセル開度を一定に保つことで燃費の向上が図られますが、ハイブリッド車の場合は、一旦アクセルオフにする方が燃費は良くなります。

ハイブリッド車には、ハイブリッド車特有の燃費向上運転法があると言えます。明日は、回生エネルギーについて考えてみたいと思います。

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